『CHILD MOLESTER』 (1964年、米) https://archive.org/details/CHILDTHE  この映画は、現在パブリックドメインに在ります(誰でも自由にダウンロードして見ることが出来ます)。 あらすじ  小学生に向けた教育映画。約19分の内、前半10分程が変質者による典型的な子供の誘拐手口の再現ドラマで、後半は知らない人にこんな事を言われてもついて行くなと幾つか寸劇を見せて説明する。問題はラストの1分ほどで、実際に変質者に殺された子供の遺体写真と映像を3人見せる! 解説  この作品は、米国のやや北東寄りに位置するオハイオ州(ニューヨークの隣の隣)の、日本だと交通安全協会みたいな所が1964年に作った、直訳で「子供への痴漢」という題の教育映画で、当時の米国小学校等でよく上映されていたそうです。  ラストの1分は大変ショッキングなので、本当にそこは見ない方がいいでしょう。当時小学校でこれを見てトラウマになったとネット上に書いている米国人がかなり居ます。米国の都市部は1964年の時点で既に子供にこのショック映像を見せなければならない治安状態だったようです。というか、このラスト1分を入れるのは、絶対日本人とセンス違うなぁ。  なお1964年当時はどうだったか知りませんが、現在の米国では子供が見知らぬ人からイタズラされるのはその種の相談ケース全体の10%台で、残り8割以上が肉親や顔見知りによる犯行だそうです。また加害者が男性であるとは限らず、近年女性の加害者率が増加しているそうです(注1)。つまり「見知らぬ人に付いて行くな」より「家族から変なことをされたら、すぐカウンセラーに相談しなさい」という教育映画の方が必要なのです。なんてことだ! 注1.たとえば、男性が女児を風呂に入れて、身体を洗ったりするともうそれだけで    何の他意が無くとも周囲や少女自身に疑われるかもしれませんが、女性と男児    なら誰も疑わないでしょう。現在の米国で発覚した小児性愛者の女性率は2割    弱ですが、実際にはもっと多いのかもしれません